「せん妄」とは、急性脳障害によって一時的になる軽い意識障害です。
意識混濁状態になり理解力や判断力がなくなって、妄想や幻覚症状が現れて興奮状態になります。
アルツハイマー型の認知症ではこのせん妄症状が現れることがあります。
しかしせん妄の人と認知症の人では違いがあります。
せん妄の人の場合、一日の中でもその症状の出方に違いがあって変化が激しいです。
せん妄の人は物事をしっかりと理解して頭がはっきりとした状態のときと、そうではない状態のときがあります。
基本症状を比べてみると、せん妄の場合は意識障害、幻覚や運動障害がしばしば見られます。
認知症では、記憶障害と認知障害が見られます。
発症の出方を比べてみると、せん妄の場合は急激に発症しますが、認知症の場合は段階を踏んで徐々に症状がでてきます。
動揺性を比べてみると、せん妄では同様が頻繁で特に夜間に悪化しますが、認知症では少しだけでほとんどありません。
これらの症状はせん妄では数日から数週間持続するだけなのに対して、認知症では永久的に持続します。
睡眠障害については、せん妄では覚醒リズム障害があるのに対して、認知症ではほとんどありません。
せん妄は薬や環境の影響によって発症することがありますが、認知症では薬も環境も関係ありません。
一見間違われそうなせん妄と認知症ですがこのような症状の違いがあります。
認知症だと思い込むのではなく、症状がみられたら専門医の診断を受けるようにして適切な治療を受けましょう。
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